Anniversary.
「樹、なーに見てんだ?」
「いや…… 何も見てない」
気持ちよさそうに寝やがって。
今日なんてほとんど話していないから、せっかく“今”話せると思ったのに。
寝やがって…… それも、友川と。
あいつら、一緒のベットに寝るくらい仲がよかったか?
「前田くん、まおとリカを見てにらまないでよっ。 ……… 怖いから」
にらんでいるつもりは毛頭も無い。
「つーか、お前たちだって何やってんだよっ」
「何って……」
「手、繋いでいるんだけど?」
見せつけかよっ。
陽太と愛川は、窓側のベットに仲良く腰を下ろして。
俺は窓際にイスを移動させて座っているが。
「……… ムカつく」
俺だって、まおと手とか繋ぎてーけどよ。
まおが“繋ぐ”って発想しないんだよ。
俺から手を伸ばすのも、まおのペースを崩してしまいそうだし……。
「いや…… 何も見てない」
気持ちよさそうに寝やがって。
今日なんてほとんど話していないから、せっかく“今”話せると思ったのに。
寝やがって…… それも、友川と。
あいつら、一緒のベットに寝るくらい仲がよかったか?
「前田くん、まおとリカを見てにらまないでよっ。 ……… 怖いから」
にらんでいるつもりは毛頭も無い。
「つーか、お前たちだって何やってんだよっ」
「何って……」
「手、繋いでいるんだけど?」
見せつけかよっ。
陽太と愛川は、窓側のベットに仲良く腰を下ろして。
俺は窓際にイスを移動させて座っているが。
「……… ムカつく」
俺だって、まおと手とか繋ぎてーけどよ。
まおが“繋ぐ”って発想しないんだよ。
俺から手を伸ばすのも、まおのペースを崩してしまいそうだし……。