Anniversary.
あなたと過ごす、愛しい時間。

気持ちが動くとき。

――― Rika.


修学旅行が終って、長い…… 春休みに入った。


4月からは、3年生か。


教師になりたくて、今まで頑張ってきたんだ。

今年が受験なんだ。

気合いを入れなきゃ!



「よしっ! 頑張ろう」


ノートと問題集を取り出して、机に並べる。


休みのせいか…… 学校全体が、とても静か。

そして、この“図書館”も静かだ。


なんせ、この学校の図書館を利用者は少ないからね。




「蒼衣先輩(アオイセンパイ)、遊びたい!」


「夏帆(カホ)、期末テストの点数を見てから言えよ」


蒼衣先輩? 蒼衣先輩って、ハジメの友達だ。

彼女は…… ハジメの元カノだっけ?



「ほら、夏帆。 やるよ」


「はーい」


あたしからはよく分からないけど、二人で勉強しているのかな?


蒼衣先輩の彼女はあたしの1個下の、1年生。

そして、蒼衣先輩はあたしの1個上の先輩。 だから、この3月に卒業した。





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