~your Love story~
「俺、ずっと麻里也が好きだった。今マジで嬉しい 」
耳元で囁かれるその言葉は、最高の贈り物になった。
「仕方ねぇなぁ……邪魔者は退散するか 」
奏祐くん……
体を離すと、伏せ目がちに頭をかく彼の姿があった。
どうしよう…私……
「マジに惚れてたんだけどな…… 」
そう呟くと、いつものような明るい笑顔になって、私たちを見た。
「彼女泣かすなよ 」
そうニヤッとすると、一瞬切なそうな表情を見せ、バイクにまたがった。
その光景を見ていた女子たちが、奏祐くんの周りに溜まり出した。
「よーし、俺に付いて来れた奴はまとめて相手してやるよ 」
「「「きゃあぁぁぁ 」」」
「そ、奏祐くん! 」
その時私は何故か、彼の背中を呼び止めていた。
何か言わなくちゃ…
「…ありがとう…… 」
私がそう叫ぶと、彼は振り向かず右手を上げた。
エンジンを鳴らしタイヤを走らせると、女の子たちの足も動く。
あっという間に彼の姿は見えなくなっていった。
《64へ》