ティアラ2
「気を張って、いまに見てなさいとか言ってるお前より、イビキかいて子供みたいに寝てるほうが可愛いなって思った」
ほらね。こういうとき、篤紀は絶対に「可愛い」って言ってくれるの。そう思ってるなら、普段から言ってくれればいいのに。
「……篤紀、ジュースが」
「大丈夫。蓋しめた」
今日も彼の手は、あたしの耳をおおって頭を支える。これって、篤紀の癖なのかな?
「誰か、くるかも」
ほんとは人目なんて気にしてなかったけれど、近づいてくる顔にドキドキして。
さっきまでギャーギャー騒いでたのに、一瞬で静かになり、素直にキスを待つ自分が恥ずかしいから。
ほらね。こういうとき、篤紀は絶対に「可愛い」って言ってくれるの。そう思ってるなら、普段から言ってくれればいいのに。
「……篤紀、ジュースが」
「大丈夫。蓋しめた」
今日も彼の手は、あたしの耳をおおって頭を支える。これって、篤紀の癖なのかな?
「誰か、くるかも」
ほんとは人目なんて気にしてなかったけれど、近づいてくる顔にドキドキして。
さっきまでギャーギャー騒いでたのに、一瞬で静かになり、素直にキスを待つ自分が恥ずかしいから。