ティアラ2
ひとが真剣に叱ってるっていうのに、透吾は足を組み、涼しい表情でごくごくとお茶を飲んでいる。
「~~~~っ」
無視をしとけば引き下がるって思ってるんだろうけど、そうはいかないわよ!

今日こそは言ってやる。そう意気込んで、あたしはまた口を開く。けれど、声を出す前に彼はこう言った。
「君さ……この1週間、何してたの?」

煙草を一本くわえるのを見て、圭太くんが灰皿を持ってくる。受け取った灰皿に最初の灰を落とした彼は、じろりとあたしを見て……。
「何してたんだって聞いてんだよ」
トゲのある言い方で、また問いかけてきた。

何……? なんでいきなり、あたしの話になるわけ?
「……別に何もしてないけど。あんたが身勝手に帰らせるから、家でジッとしてたわよ」
そうよ、あたしは何もしてない。
もしかしたら「今から」って連絡がくるかもしれない。そう考えて、家で待機までしていたくらいだもの。
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