ティアラ2
胸を張ってそう返すあたしをジーッと見つめ、透吾はハァッとため息をついた。シーンとなるスタジオ内に響くのは、煙草の先が燃えた音だけ。

「自分を中心に世界がまわってると思ってたら大間違い?」
突然、彼は腰を上げ、持っている灰皿を近くのテーブルに置いた。そして、詰め寄るかのように近づいてくる。
「よくわかってんじゃねぇか」

見下すような表情。まるで、悪いのはあたしだと責めるみたいな言い方。

「何よ、自分が悪いのを棚にあげ……」
「こいよ」
あたしの声を遮って、いきなり腕を掴んでくる透吾。
「ちょっ……痛い! はなしてよ!」
「いいから来いって」
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