ティアラ2
3人を残して、先に湯からあがったあたしと直子。あたしはこの先のことを彼女に話していた。

「そっかぁ。なんか、ほんと……遠くなっちゃうな」

「何言ってんの、親友でしょ?」

浴衣を羽織りながら、クスクス笑う。直子はあたしの言葉を聞いて、満面の笑みで頷いた。

「あたしさ、夢らしい夢ってなかったんだよね。いまでもモデルの仕事を夢だと思ってないけれど、でも……あたしの居場所はここかもなって感じたの」

ありのままの自分を表現できる場所。シャッターを押されるたびに体がゾクゾクして、いつの間にかそれが快感になってた。

「透吾には、俺みたいなカメラマンばっかじゃねぇぞって言われたけれど。これをチャンスだと考えて、頑張ろうと思ってる」
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