ティアラ2
この決意を聞いた直子は、しばらくの間、真面目な顔でうなずくだけだった。でも、浴衣の帯をキュッと締めた後、にっこり微笑んで言ってくれたんだ。応援するよ、って。


湯気立つ体のまま、美味しいご飯を食べて、各自、部屋に戻ったあたしたち。

「明日は札幌だっけ?」
「あぁ、そう言ってたな」

仲居さんが敷いてくれた布団の上に転がった。篤紀はTVを見ながら、炭酸ジュースを飲んでいる。

「……ねぇ」
「ん?」
「本当に何もなかった?」
「またその話?」

そう、またその話です。だって気になるんだもん。本当に笹野京香とは何もなかったのかな、って。
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