小さな恋
私が叫ぶと1人の少年が振り返った。


背が高くて、青と緑のストライプのマフラーをして、髪がちょっと長めの学ランを着た少年。


「かおり……?」


私を見るなりニコッと笑って近くに歩み寄って来た。


「友也、今日受験でしょ?これお守りだから。」

私は友也に机の上にあった紙袋の中にあるお守りを渡した。

「おう、ありがとな。つーかお前鼻の頭とほっぺが真っ赤だぞ。コートもマフラーもしてねーじゃんか。」

そう言って友也は私の頬にカイロを押し当てた。


「手袋もしてないし、スカートも短すぎ。まぁスカートはいっか。」


友也はカイロを私に握らせてスカートをニヤニヤしながら見てきた。


「変態。」


私はカイロを友也に突き返した。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

また会おう
SEIKA/著

総文字数/363

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
もう一緒にいられない だからさよならだよ。 また会おう
終わらない恋
SEIKA/著

総文字数/33,863

恋愛(その他)98ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
誰にだって思い出したくない 忘れたい過去はある だから思い出さなくていい あの悲しい記憶だけは…… 忘れられてもいい 叶わなくてもいい 終わらない恋――――― 一生で愛した女は お前だけで十分だ。 ――――――――――― SEIKAが書いた初めての小説です。よかったら読んで下さい!!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop