full moon
「ユウはユウキ君と付き合わないの?」


突然のミカの言葉にメールを打つ手がとまる。



ミカと授業をさぼって部屋でくつろいでいた。



「今だってユウキ君にメールしてるんでしょ?最近ユウはユウキ君とメールしてばっかりだよねぇ。」



からかうようなミカの視線に少し戸惑う。



「ユウキとは友達でいたいし、付き合うとかないよ。」



「ふぅ~ん。でもユウキ君はユウの事好きだよ。」



「そんなことないって。ユウキも同じ気持ちだよ。」



「誰が見ても分かるよ。ユウキ君は絶対ユウの事好き!」



自信たっぷりで言うミカに何も言えずにうつむく。



自分でもなんとなくミカの言うとおりなんじゃないかと思う。



でもユウキとはこのままの関係でいたかった。








また繰り返すんじゃないかと怖かった。


ショウみたいにいなくなってほしくなかった。




だからこのままの距離を保ちたかった。


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