彼女ノ写真
クツを履き替え、玄関ホールを見渡すとまだ数名の生徒が残っていて、皆一様に駆け足で、私達とは違い、五時限目の授業が行われる先へ向かう途中に見える。
その群れに混ざらずに、ゆっくりと歩き続ける私達は、さながら舞台上で踊りを忘れたバレエダンサーの様に思えた。
こんな私達でも、屋上へは慎重に向かう。
途中、これから五時限目の授業に向かう教師達が行き交う廊下を我が物顔で、堂々と歩けるはずも無く、しばらくトイレで時間をつぶす。
私達二人の手には、それぞれ買ったばかりのミルクティーのホットが握られ、あまりの熱さから、私は何となく、水道の水で冷やしてみた。
それを見たシキちゃんは、クスクスと声をひそめて笑う。
その群れに混ざらずに、ゆっくりと歩き続ける私達は、さながら舞台上で踊りを忘れたバレエダンサーの様に思えた。
こんな私達でも、屋上へは慎重に向かう。
途中、これから五時限目の授業に向かう教師達が行き交う廊下を我が物顔で、堂々と歩けるはずも無く、しばらくトイレで時間をつぶす。
私達二人の手には、それぞれ買ったばかりのミルクティーのホットが握られ、あまりの熱さから、私は何となく、水道の水で冷やしてみた。
それを見たシキちゃんは、クスクスと声をひそめて笑う。