最愛の君へ
やられた…

いつ付けたんだよ!!

最悪…

『いや…壱。まぢいづみちゃんは関係ないんだわ』

『は?じゃあそのキスマーク誰よ?』

『いや…その…』

ハハハ~なんて言いながら話を流そうしても

『流さな~い』

無理だ

『いや…昨日ナンパされた子と…ね』

『な~んだ!!いづみちゃんかと思ったじゃんさぁ』

『違う違う』

チェッなんて言いながら壱がいじける中で

拓と誠はすかさず話を加えてきた

『で?そのナンパの子とはどーなったの?付合ったの?』

『いや。それは無い』

『あらら。』

『相手は?』

『さぁ?何も言わないで帰ったからわかんねぇ。向こうも遊びだろ?』

『つかお前遊びすぎ』

『仕方ねぇじゃん。女も同意の上だぜ?ってか誘ってくんの相手だし』

『でもよーいくら誘われても相手が本気だったらどうするよ?女の恨みほど怖いもんはねーよー。』

『間違な~い』

なんて言いながら笑う三人を横目に

俺はこのキスマークがいつ消えるのかだけを考えていた
< 65 / 106 >

この作品をシェア

pagetop