スキの魔法
「あのね…」
「うん」
「………」
「……?」
「…お誕生日、おめでとう。」
そう言った綾の笑顔に、俺の心臓がドクンと跳ねた。
それを隠して、
「ありがと」
綾に笑顔を向ける。
「でね…?あたし、今日が誕生日って知らなくて…プレゼントないんだ。…ごめんね?」
申し訳なさそうに綾が謝る。
当たり前だ。何も言ってないから知らなくて当然。
ていうか、プレゼントなんていらねえし。
「別に貰っても嬉しくねーからいいよ。」
それにお前のプレゼントって…地味そう。
「で、でもっ…」
そんなに納得いかないなら…
「いい事思いついた」
俺はそう言って意地悪く笑った。
「!!」
突然唇を重ねると、綾の顔が一瞬で真っ赤に。おもしれー。
そんな綾の顔にそそられて、何度もキスをする。
「はっ…」
求める自分を必死で抑えて、ゆっくりと離れ、
「プレゼント、どーもありがとう。」
俺はにやりと笑った。
「侑志のバカッ!!」
真っ赤な顔して何言ってんだか。
俺は怒っている綾の手を引いて、また会場へと戻る。
「俺のそばにいろよ」
そう言って……