女好き彼氏
「気分が悪いのか食事も食べないし……それに」
光太は言葉を飲み込むようにして止めた。
光太の言葉の続きが気になる。
「それに……なんだよ?」
急かすようにして聞き返す。
すると光太は俺の後で友達と何やら真剣に話している玲を見た。
玲がどうかしたのか?
俺が光太と同じように玲を見ていたら
光太に腕を掴まれて無理矢理廊下に連れ出された。
「なんだよ!?」
少し切れた口調で言って掴まれていた腕を振り払う。
そして光太は俺に背を向けながら話始めた。