女好き彼氏



悠雅の真っ赤な顔がどんどん近づいてきて……



あたしと悠雅の唇が優しく重なった。



いつもしてくる激しいキスよりも

甘い言葉を囁かれてからキスされるよりも



ずっとずっとドキドキして


そのドキドキがとても心地よくて……


こんな気持ちでキスしたの……


初めて――…




悠雅はあたしに触れるだけのキスをして
ゆっくりとあたしから唇を離した。



唇を離してすぐあたしと悠雅の目が合って


いつも余裕な笑みを浮かべてくるのに
今日の悠雅は掴んでいたあたしの肩を離して自分の両手で自分の顔を隠してその場にしゃがみこんでしまった。



「うぅ〜…」


おまけになんか唸ってる悠雅……。







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