女好き彼氏



「じゃ」


それだけ言うと高速で部屋から出ていった。


「…………」


静かになった部屋。


そんな部屋に響くのは、


クスクスッ


星野くんの小さな笑い声だけ。


「星野くん」


「なに?」


「めっちゃ引かれたんだけど………」


「よかったね」


よくねぇよ!!!!


あたしはムカついてベッドから勢いよく起きる。


ってこんなことしたら


「ぐはっ!!」


頭が割れるわ………。


そしてあたしは、ベッドにもう一度寝る。


起きると頭がズキズキして痛い。


「あれ?起き上がらないのか?俺のこと嫌がらないのか?」


そんなこと言うなら
強く抱き締めるな。




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