君には、絶対に…

買ってきた３つのパンを食べ終わり、喉の渇きも解消されると、俺は自然と眠りについていた。

右足に湿布を張られ、固定されていることもあって、昨日の夜とは違って、深く眠りにつくことが出来た。

「ふぁ～ぁ、よく寝た。」

深い眠りから覚めて、欠伸をしながら起き上がると、青空から一変、オレンジ色と深い青色の２色に空が変わり始めていた。

「こらっ！サボっちゃダメでしょ！」

俺は人の声がしたことにも、その言葉にも驚いて、体が一瞬ビクッと跳ね上がった。

そして、恐る恐る後ろを振り返る。

振り返ってみると、そこに立っていたのは、いつものように笑っている今井さんだった…。

「な、な、何でここに…？」

驚いて慌てている俺を他所に、落ち着いた様子で今井さんは俺の横に座った。