君には、絶対に…
考えてしまうのも分かる。

祝勝会に行けば、睦と話すことになるんだから…。

もちろん、話したい気持ちはあると思うけど、未来先輩だって祝勝会には来る。

今井さんからしてみれば、2人が楽しそうに話しているところだって、見たくはないはずだ…。

「や、やっぱり行きづらいよね!この前、あんなことがあったばっかりだし…。無理しなくても―――」

「ううん!行く!伊原君もいるんでしょ!?だから、大丈夫!!」

俺がいるから大丈夫…?

また今井さんの言葉に、沈みかけていた気持ちも舞い上がってしまう。

でも、舞い上がった気持ちは、すぐに叩き落される…。

「それに、松本君もいるしね。伊原君に“頑張る!”って言ったんだから―――」

そう、舞い上がったところで、何の意味もない。そんなことは分かっていたはずなのに、舞い上がる…。

今井さんの中には、俺の存在なんていない…。

それを改めて実感させられると、諦めなきゃいけないような気がしてしまう…。

「そっか!!じゃあ、日曜日の祝勝会の日程なんだけど―――」

でも、俺はどんなに悲しくても、どんなに辛くても、今井さんにだけは言うことが出来ない。

俺は今井さんの恋を応援すると、約束したんだから…。
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