元気あげます!
「えっ・・・ええーーーーーーー!!どういうことなんですか?
まさか、私は千裕様と夜ずっといっしょとか・・・」
「あん?何を期待してるの?
俺は見学する部屋はおまえの部屋も俺の部屋も含まれてるとしか言っていない。
都合よく、2人分くっつけるな。」
「あ・・・はははは。そうですよね。そんな専務とか学院長とかの人と同じ部屋なんてねぇ・・・あ~~~びっくりした。」
ひかるは千裕の二面性におどろきつつも、未来にワクワクするような楽しみを持ちました。
生活に必要な部屋やパーティ用の大広間まで、千裕の案内でひかるは見学してまわり・・・
「ここが俺の部屋。ほとんど仕事場のどこかにいるから、寝るだけに近い部屋だけどな。」
「とてもお忙しい方だと思うんですが、どうして・・・今日は私にお時間をさいていただけたんですか?」
「それは、今日はたまたま学校が創立記念日で休みだったし、最近は三崎の裏方として働こうなんてヤツがめずらしかったしな。
どんなヤツが面接に来るのか、興味があった。
それと・・・俺が・・・」
「はい?」
「べつに、なんでもない。ほら、次が終点。おまえの部屋。」
ガチャッ・・・ギィィ・・
「うわぁ!ひとりなのにすごく広い。このお部屋、私の部屋にしちゃっていいんですか?」
「ああ、おまえの部屋だ。とりあえず、今は女子高生仕様に高田が飾り付けしただけなんだが好きに模様替えはしていいから。
家そのものに穴あけたり、改造する以外なら、お好きなように。
それと・・・明日、寝坊して、学校遅刻するなよ。
俺は朝が早いから、いっしょに登校はできないからな。」
「えぇっ、そんな学院長先生といっしょに登校するなんて・・・めっそうもない。」