元気あげます!

「遅いから迎えにきましたよ。
いろいろ考えてしまったんでしょうが・・・いつもと同じでいいんです。

先輩の三浦さんで・・・。その方が僕も助かりますし。
さ、乗ってください。」


ひかるは裕文に押される形で車に乗りました。


千裕はその様子を職員用の玄関で目撃し、しまったと思いました。

「くっ・・・。ずっとついて来させるべきだった。あ・・・」



会社に着いたひかるは、とりあえず吉岡に遅れたことを謝罪して更衣室へと向かいました。

裕文はいつもどおり仕事をすすめますと吉岡に言い、席に座りました。



更衣室で、ひかるのカバンから携帯電話の音がしました。

「あれ、これ・・・吉岡さんの携帯?付箋がついてる。
『ひかるさん、使って』??見ていいのかな。」


携帯電話を開くとメールがきていました。


「あっ・・・」


『ごめん、エスケープしそこなったな。
俺はひかるにどう思われても、あきらめない。
それだけは今日中に言いたかったんだ。

千裕 』



「千裕様・・・。」
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