love you
ガチャッ
そーッとドアを開けると、
抜き足差し足で部屋のある二回につずく階段を登ろうとした。
すると、お母さんの寝ている寝室の開く音がした。
心臓が止まりそうになりながらも必死で階段を登る。
するとやはりきずかれたらしく、
階段の前で足音が止まった。
「・・・お姉ちゃん・・?」
・・・妹だった。
「ぁ-ビックリしたぁ。
美咲・・・どうしたの?おしっこ?」
「うん・・・おしっこ。お姉ちゃんもついてきて?」
「あ-もう!しょうがないなぁ。」
美咲ゎまだ小学2年生。
ずいぶん歳の離れた妹ゎとてつもなく可愛いもんだ。
「お姉ちゃんゎおトイレの前で待ってるんだからねっ!」
美咲ゎそう言うとトイレのドアを勢い良く閉めた。
「ジャーーー」と言う音とともに妹が出てきた。
「待っててくれてありがとう!」
濡れた手をパジャマで拭きながら私に純粋な笑顔を見せてくれる。
なんて可愛いんだろう。
「美咲、お姉ちゃんのお部屋で一緒にお寝んねしない?」
「うん!いいよ!!」
美咲ゎ私より先に階段を駆け上る。
部屋に入ると美咲ゎもう私のベットの上に座っていた。
「ねェ美咲。お姉ちゃんと一つお約束しない?
絶対守らなくっちゃいけないお約束よ?」
「する!!何にするの?」
「う-ん、じゃぁ、お姉ちゃんがこの時間に帰ってきたコトをお母さんとお父さんに内緒にしよっか。」
「わかった!!じゃぁ、みさき絶対にこのコト言わない!
だからお姉ちゃんも言っちゃ駄目だかんね」
「うん!二人だけのお約束よ♪」
それから美咲に本を読んで聞かせ、やっと寝かせた頃にゎもう5時半をまわっていた。
辺りゎ明るくなってきて、
小鳥達の歌声がしきりに聞こえてくる。
眠いのに龍のコトを考えてしまってなかなか眠れない。
しばらくボーっとしているうちに一階からどたばた歩く音が聞こえてきた。
そしてお母さんの声も。
「ま・みゎ・・ってき・・の?
ど・・・るのか・ら」