ライラックの咲く頃

「牧田愛莉。」

「愛莉?じゃあ、あだ名はアイスだな。」

「やだよ。」

「歳は……俺と同じくらい?」

「中3なんだけど。」

「あ……へ~最近の中学生は大人っぽいしな!」


ピーーー!!!


私たちの会話を遮るようにやかんが声を上げる。

私は急いで火を止めてテーブルに2つ並んだカップラーメンにお湯を注いだ。


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