ライラックの咲く頃
「こいつと個人面談するから、愛莉はちょっとの間出てって。」
「え?私はずして話すの?」
「うん。」
由香はまだミントの胸ぐらを掴んでいる。
いつまで掴んでるんだ?
そしてあの目力はAランク。
私は由香の気迫に負けて家を出た。
「すぐ済ますから、廊下で待ってて。」
ミントから視線を外し、私を見ながら由香が言った。
由香が男だったら絶対惚れてるな、と思いながら玄関を出た。
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