本当に愛おしい君の唇
第9章
    9
「感じるかい?」


 治登が直美の中へと入っていく。


 彼女が思わず声を上げる。


 治登も釣られるようにして燃え出した。


 まさにハートに火が点いたのである。


 柔らかい体を優しく撫でた。 


 いつも行為をしているのに、なぜかしら他人行儀になってしまうこともあった。


 だが、治登は次々に刺激を繰り出す。


 相手が健康な女性なので、治登は躊躇うことなしに交わった。


 二人で行為をすることにより、完全燃焼して、普段のストレスを発散する。


 三月の夜は生暖かい。


 治登は部屋の中に熱がこもるのを感じていた。

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