【短】この猫知りませんか?



私の他に質問する人はいなくて、ありがたいことに高校初めてのHRはすぐ終り、私は先生がドアに向かって歩き出したのと同時に、先生を押しのけ疾走した。




「っおい!白江!危ないだろ!!」



そんな野太い声が聞こえた気がした。



今日の天気は、雲の多い綺麗な晴れだ。
早くあの空の下に行きたくて、しょうがない。




「・・・っはぁ、はぁ・・・・」




こんな息も、気にならずに初めてのぼる階段を1段飛ばしに無我夢中に上がった。




「・・・はぁ、はぁっ。んっ・・・、ここ??・・だよね。はぁー」



自分の体が酸素を求めてる。



今にも、倒れそうなくらいフラフラの体で最後の力で屋上のドアを思いっきり開けた。








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