アグリーベティに恋をして
「?」
突然、教室のドアを開けながら、そんな事を言う裕子に
何が?という、顔を向ける。
そんなあたしの反応を見て、何も見てないと判断したのか、こっちに来てあたしの腕をつかむ。
「あそこっ。ほら、校門とこっ!あれ、こないだのエイジ君でしょ?」
裕子に引っ張られ窓際まで行くと、確かに校門の前に立っていたのは、エイジ君だった。
「?!!」
びっくりして、声が出ないあたしに
「ねぇねぇ、やっぱエイジ君と付き合う事にしたわけ?恋華の事待ってるんでしょ?こないだ急に帰ろうって言い出したのは、そーゆー事?約束破ったから・・」