【K.A】Alice in a BoX
「…で、魔法ってどうやったらできるの?」

少し目を泳がせながら、ありすが呟くと、ラビーは首をかしげた。

「どう…とは?」

ラビーに聞き返されて、ふと、マッドの言葉を思い出す。

『当たり前に使うからな』

「…魔法って、どうやって使えるようになったの?」

ありすに聞かれて、ラビーは少し困ったような顔で答えた。

「うーん…特に意識したことはないので…気がついた時には、もう使えるようになってましたからね」

その言葉を聞いて、ありすはやっぱり、と項垂れた。

「ありす?どうしました?」

心配そうな顔で、ラビーはありすの顔を下からのぞき込んでくる。

目の前に現れたラビーの顔に、ありすは思わずどきん、と胸が跳ねた。


…肌きれい。羨ましいくらい。目もまるでルビーみたいに透き通ってる。


じっと見つめるありすに、ふいにラビーは顔を近づけてきた。


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