LASTLOVE
「わかった。行って見よう。ただし、滝はもう一度調べるから、見張ってて。」
朝日で、滝の中までしっかり見渡せるようになってから政樹は調べはじめた。
あたしは、見張りながら、滝の回りを隈なく探し、木や、葉に何か絡んでいないかと歩き回った。

「夢!」

「どうしたの?」

「袋があった…ちょっと待って…。」

政樹は下半身はトランクス一枚で水に浸かっていた。また春に襲われたら最悪だな…なんて考えていると、政樹が絶叫した。

「夢!」

「どうしたの?」

「携帯だ…。」

政樹の手は震えていた。
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