生きて。笑いたい。
もう生まれてから10年以上たっているのに気付かなかった。
俺が今生きてる事は、当たり前なんかじゃなかったんだ
「…………………っ…」
…――全部が奇跡なんだ
この地球があることも
生まれた事も
こうして息をしている事も
奇跡じゃないことなんて1つもないんだ
奇跡によって産まれてきた俺が感じている今は、当たり前でも何でもない
全部、奇跡。
「……~っ……!……」
俺は堪えきれなくて泣いた。
自分の存在価値が、今やっと分かった気がした
…………こんな俺も奇跡でできてるんだ
生まれてきて良かった。とか、今の俺は思っちゃってる
…………お陰で友姫とも出会えたし……―――
「……………………」
…………あぁ
そうだ……
友姫はもうすぐ死んでしまう…
『正樹君?聞こえますかー?』
『先生!、血圧が下がっています!』
友姫は、夢の中の俺みたいになるのか?
聞こえますか?ッて。
手術台に乗せられて
変な光を当てられて――………
それで…………―――
「…………っ」
不意に友姫が居なくなる……、最悪の状況を想像してしまった
胸が悲しみで一杯になる
「…離れたくない…」
そしたら口が勝手に動いていた
「…ずっと一緒に居たいよ……」