総長とワタシ
黄色い声がたびたびあがる。

「何見とれてんだ」

「ラ、ライキっ!」

驚いて倒れそうになった私の体を後ろからライキの腕が包み込んだ。

それを見た女の子たちの悲鳴が聞こえた。

「私って、幸せものだね〜!」

ライキは微笑んで私の髪をなでた。
ライキの鼓動が気持ち良い早さで聞こえてくる。


だんだん人の姿が少なくなってきた。

「そろそろ帰るか?」

「うん!拓磨と隼斗呼んでくるね!」

ライキは頷いて微笑んでくれた。
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