10日間の奇跡
そして運命の日。
夏休み初日だったから結香は午前から来た。



「雷斗元気?体調どう?」



「あぁ……。」




わざと冷たく返事をした。なのに結香は笑顔のままだった。



「結香。話しがあるんだ。」


「何?」



俺は少し黙った。
もうこうやって結香と話したり笑ったり出来なくなると考えるだけで寂しい。



でも決意したから…。



「結香…俺達別れよう。」
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