飛べない鳥
俺は携帯の画面に写っている文字を疑った。


正気かよ?

ありえねぇ、何で?


俺はぺたんと座っている響を見下ろした。



『どういう事?まさか響、俺を驚かせようとしてるんだろ?冗談はやめろよな』


俺は響の携帯を響に返した。
だが響は気が動転しているのか、それを受け取らない。



俺はしゃがみ、響の肩を揺さぶった。



『響?大丈夫かよ?』



響は話そうとしない。
話せる状況ではないようだ。



俺は響の手に携帯を置き、響が話すのを待った。


唯は何も言わず、俺達を見守っていた。




『…俺…何かしたかな…?』



綺麗な青い空に、真っ白な雲が横切っていく。



そして響が口を開いた。




『…心当たりとかないわけ?』



そしたらこんな事を突然言わねぇだろ?
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