飛べない鳥
『ふざけんなよ!!』


俺は母親の手を振り払った。


思いきり倒れる母親。


俺はキツイ視線で母親を睨んだ。


眉間に皺を寄せ、目を見開いて睨んだ。



『遥斗?!お母さん大丈夫?何で?私訳が分からない…』



唯が母親のもとに駆け寄り、俺と母親を交互に見ていた。



『あんたのせいで俺はおかしくなったんだ。あんたが迎えに来るって約束したから俺はずっと待ってたのに!!あんたは結局来なかったじゃねぇか!今更俺の名前を呼ぶな。逢いたかったなんて言うんじゃねぇ』




『遥斗…お母さんね…遥斗を迎えに行きたかった…でも…』



俺はその場を立ち去ろうとし、後ろを向いた。


すると母親が俺の手を掴み、俺を引き止めた。



『待って!遥斗…お母さん…あなたのことずっと考えてた…再婚しても…ずっと…あなたを忘れたことなんかなかったわよ…』



『聞きたくねぇよ』
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