飛べない鳥
『は?何で?もう終わってんじゃん。会う必要なくね?』



『うん…何か話があるみたいなんだって。だからさ』


『あっそ…』


俺達は校門の前に来ると、響は右へ、俺は左へと別々の道を進んで行った。


響は元カノに会いに、
俺は駅へと向かう。



俺はゆっくり駅へと目指した。


道路の隅には、散ってしまった桜の花びらがたくさん落ちていた。


その桜の花びらの中に、もう茶色くなった枯れた花びらが数枚あった。


それを見た俺は、少しだけ切ない気持ちになった。



花も枯れてしまうんだな。

水をあげれば、生き返るのかな…



俺の人生には必ず終わりがある。


それまで、俺は…


変われるかな?



『つまらねぇ…』



俺は独り言を呟き、
桜の花びらを蹴った。
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