Ghost Lovers

シーンと静まり返った部屋。
昨日の夜のあの喧騒が嘘みたいだ。

人の気配がしない…って当たり前だけれど
そのせいか、この館に一人きりの気がする。


「…どうせ寝れないし、掃除でもするかな…」


それしか、することがない。






まずはお風呂だ。
昨日もお風呂に入っていないから、体臭が…キツイ。
それから、この部屋の絨毯も変える。


長い廊下を歩きながら、悶々と考えを巡らせる。
古びたろうそくが、今にも無くなりそうだ。
歩くたびに、ギッギッと不気味に足音が鳴る。


「あー…買い物、行かなきゃ。」


既に乏しかった冷蔵庫の中身は
昨日ですっかり空になってしまった。
食料を買いに行かなければならないし、
部屋のこのくすんだ絨毯はどうしても嫌だ。
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