花の家
 な、なんて力なの?!


「よけおったな……小賢しい真似を……」

 ギラギラとした目が香里を睨む。

今のをよけないで、どうしろって言うのぉ!?

 香里はわなわなと唇を震わせた。

答えは聞くまでもない。

死ねと言ってるんだ、この男は!

 そう理解した途端、ぞおっと寒いものが背中を駆ける。


「今、楽にしてくれるわ……」

 冗談じゃない!


< 243 / 274 >

この作品をシェア

pagetop