檻の中のちっぽけな生き物
 店員はいないのか。ケージの外に声が届いていないのか。自分はここから出られず、惨めに死んでいくのか。酔って混濁した頭に次から次へとネガティブな考えが浮かび、年甲斐もなく涙を零した時、ふと男は人の気配を感じて顔を上げた。
< 14 / 20 >

この作品をシェア

pagetop