なみだ
俺はあいつの為に泣かなくちゃいけないのか?
泣くぐらいなら、今を笑って生活した方が、あいつは喜ぶと俺は思うのに……
それでも俺は泣かないと駄目なのか?
あいつは自分の命の変わりに人を助けたんだ。
誇りに思って良いじゃないか。
泣く必要なんかないじゃないか……
でも、学校に行っても、一緒に遊んだ場所に行っても、もうあいつは居なくて、辛い現実だけが俺を戒める。
そうしているうちに俺は高校に上がった。
知ってる奴らが居ない世界に行きたかった俺は、祖父、祖母の家から高校に通うことにした。
思惑通り、俺の知っている奴らは一人として同じ高校には居なかった。そして、新しい親友ができた。
< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop