愚者
関は以前店で話していた内容をスラスラと話し出す。仕事を請け負う事に迷いは感じられ無い。一旦引き受けると決めた限りは迷いを消す辺りは矢張りプロと云った所だ。簡素な概要を聞いた南條は、気だるそうな口調でゆっくりと話し出す。
「裏の仕事だね」
「表と裏で捉えられると、確かにそうや」
「世の中、綺麗事で動いているとは思ってないから、アンタを蔑んだりはしないわよ」
「こりゃ、手痛い事を云いまんな」
「綺麗事よりは良いでしょ?」
南條の揶揄した言葉に関が豪快に笑い声を上げる。簡素な会話だが、本質を捉えた無駄の無い会話に関も正直な態度に成る。南條は、不思議と相手の心の隙間を見抜き、無駄の無い方法で話を進める能力が高い。関も曲者には違いないが、南條の方が年齢的なキャリアの分だけ抜きん出ている。
「ある程度は見えてるんだろうから、本質的な話をするわ」
「たのんますわ」
「先ず、その仕事自体が上辺だけの可能性もあるわね」
「どう云う意味でっか?」
「もっと根が深いかもって事ね。今、アンタから聞いた情報だけで全てを判断する事は出来無いけれど、目的は他にも有るかも知れないって事よ」
「ふむ」
「裏の仕事だね」
「表と裏で捉えられると、確かにそうや」
「世の中、綺麗事で動いているとは思ってないから、アンタを蔑んだりはしないわよ」
「こりゃ、手痛い事を云いまんな」
「綺麗事よりは良いでしょ?」
南條の揶揄した言葉に関が豪快に笑い声を上げる。簡素な会話だが、本質を捉えた無駄の無い会話に関も正直な態度に成る。南條は、不思議と相手の心の隙間を見抜き、無駄の無い方法で話を進める能力が高い。関も曲者には違いないが、南條の方が年齢的なキャリアの分だけ抜きん出ている。
「ある程度は見えてるんだろうから、本質的な話をするわ」
「たのんますわ」
「先ず、その仕事自体が上辺だけの可能性もあるわね」
「どう云う意味でっか?」
「もっと根が深いかもって事ね。今、アンタから聞いた情報だけで全てを判断する事は出来無いけれど、目的は他にも有るかも知れないって事よ」
「ふむ」