愚者
「不確かな情報を元に不当な物言い。これが茶番劇で無くて何だってんだい?それとも、物的に確定した証拠でも有るのかい?無ければ只の誹謗中傷だし、法的には名誉毀損に値する失言だね」
「な、何を!」
「意味が分からないのかな?若しも分からないなら教師の質も落ちた物だ。確たる物証や考察も無く、只の通報と云う情報に踊らされている教師なんて、愚の骨頂だね」
「宇都宮!」
「大人気ないよ。感情的に成る位ならこの場で云う必要の無い事は云わない事だ。いい年した大人が恥の上塗りだ。これこそ滑稽の一言に尽きるね」
 小夜子は凛とした姿で、朗々と自身の考えを歌い上げる様に担任に叩き付け、葵の手を引いて席へと戻らせると、再度担任の前に立ちはだかる。
「さあ、直ぐ謝罪をするべきだ」
「もう良い!今から自習だ」
「一時間目の授業は担任であるアンタの授業だ。職場放棄かい?」
「五月蝿い!」
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