愚者
「これは、ワシが生きて来た時間と見て来た世界での一つの結論に成るんやけどな、この世の中で一番怖いのは、感情が麻痺した人間の心やと思うんや……」
「それは、一理あるかも知れないね」
「動物には、種の保存と、生きる為に狩をするって云う意味で食物連鎖はある。やけど、人間が行なう行為で一番酷いのは拷問や戦争状態に成った時の、混乱した思考やと思うんや。綺麗事を云うてるのは分かるけど、先ず間違い無く拷問は生命が生きて行く上では必要では無いと思う。大量虐殺とか意味が無いと思わんか?」
「確かにそれは思うね。自己保身や欲求と云う意味では、人間は不必要な物を持ち過ぎたのかも知れない」
「ワシもそう思うんや。今の世の中、自分の欲求を満たすのは比較的簡単な時代背景やと思う。やけど、その安易さと云う炎が、自分達人間を焼き尽くしてしまう気がしてな」
「実際にそう成り出していると思うよ。今更環境破壊だ何だと取上げるがもう遅いと思うし、人類が今の文明を捨てる事は出来無いからね。確信犯と迄は云わないが、有限の資源を使えばその反動が来るのは当たり前さ」
「その通りやな。結局、生命は生まれた時から死ぬのは決まっとる。そこに不確定な物が入り込む隙間は無いと思うんや。地球かて生命や。化学者の、ジェームズ・ラブロックが提唱した自己統制システム……一般的にはガイア理論と云う仮説で考えれば見える筈やのにな」
「ガイア理論?」
「ガイア理論と云うのはな、地球と生命が相互に関係し合い関係を築くと云うのを、ある種の巨大な生命体と見なす仮説やけど、冷静に考えれば、地球も有限の資源を保有した生命体で有る事に変わりは無いんや。その上でワシ等生命は地球と云う家を間借りしとるに過ぎん。その狭い家の中で、偶然ワシ等人間が文明を持ったに過ぎん。せやけど、過度に過ぎた文明は確実に地球を苦しめとると思うんや」
「欲望が眼を曇らせてるんだね。そう云う意味では確かに納得出来る部分は有る。平たく云えば、私達は慢心していると云う事だろう?その上で自己の欲望に走る人間の心と云うのは押して知るべしと云う所なのかな……」
「そうや。今回の案件かてその最たる物やしな。汚い仕事を請け負っとるワシが云うのはスジ違いかも知らんけど、少しだけ自己嫌悪に成るわ……」
「それは、一理あるかも知れないね」
「動物には、種の保存と、生きる為に狩をするって云う意味で食物連鎖はある。やけど、人間が行なう行為で一番酷いのは拷問や戦争状態に成った時の、混乱した思考やと思うんや。綺麗事を云うてるのは分かるけど、先ず間違い無く拷問は生命が生きて行く上では必要では無いと思う。大量虐殺とか意味が無いと思わんか?」
「確かにそれは思うね。自己保身や欲求と云う意味では、人間は不必要な物を持ち過ぎたのかも知れない」
「ワシもそう思うんや。今の世の中、自分の欲求を満たすのは比較的簡単な時代背景やと思う。やけど、その安易さと云う炎が、自分達人間を焼き尽くしてしまう気がしてな」
「実際にそう成り出していると思うよ。今更環境破壊だ何だと取上げるがもう遅いと思うし、人類が今の文明を捨てる事は出来無いからね。確信犯と迄は云わないが、有限の資源を使えばその反動が来るのは当たり前さ」
「その通りやな。結局、生命は生まれた時から死ぬのは決まっとる。そこに不確定な物が入り込む隙間は無いと思うんや。地球かて生命や。化学者の、ジェームズ・ラブロックが提唱した自己統制システム……一般的にはガイア理論と云う仮説で考えれば見える筈やのにな」
「ガイア理論?」
「ガイア理論と云うのはな、地球と生命が相互に関係し合い関係を築くと云うのを、ある種の巨大な生命体と見なす仮説やけど、冷静に考えれば、地球も有限の資源を保有した生命体で有る事に変わりは無いんや。その上でワシ等生命は地球と云う家を間借りしとるに過ぎん。その狭い家の中で、偶然ワシ等人間が文明を持ったに過ぎん。せやけど、過度に過ぎた文明は確実に地球を苦しめとると思うんや」
「欲望が眼を曇らせてるんだね。そう云う意味では確かに納得出来る部分は有る。平たく云えば、私達は慢心していると云う事だろう?その上で自己の欲望に走る人間の心と云うのは押して知るべしと云う所なのかな……」
「そうや。今回の案件かてその最たる物やしな。汚い仕事を請け負っとるワシが云うのはスジ違いかも知らんけど、少しだけ自己嫌悪に成るわ……」