愚者
「その際、警察に届ければ受理されると思うのが一般的な考えだ」
「違うのかい?」
「違うな。正確には受理を断る方向で持って行くのさ」
「どう云う意味だい?」
「簡単に云うと、どれだけの被害なのか、若しくは著しく生活に支障が出ているかどうかで、相談者の心を揺さぶるのさ」
「分かり難いね」
「仮に住んでいる場所に被害があったとして、それは住むに耐えない物なのか。ドアが破られているのか、若しくは悪戯書きが著しく公共良俗に反しているとか、挙げれば切りが無いが、大体はそう云った事を云って、民事事件として云い包めて弁護士側に振る様に仕向けるんだ」
「無駄を省きたいのと、面倒だと云う事だね」
「流石と云う所だな。要約すれば面倒なのさ。だから刑法に照らし合わした際、本来なら刑事で解決出来る問題でも、受け付けた担当の判断の元、大事に成って無い場合は民事で解決をする様にと云う、進言と云う名の誘導で断るのさ。平たく云えば詭弁だ。皆、基本的には面倒なのさ。一件ずつ真剣に片付けるには事件は多過ぎるし、何よりもそこ迄の正義感を持っている奴が居ても、上からの圧力で潰されちまう。それで、元々正義感を持って警察関連に入る奴も、気が付きゃ腐っちまっている」
「負のスパイラルって事だね」
「良く分かっているじゃねえか」
「そんな話を聞かされたらね。富田さんの場合、そう行った現状を踏まえて自分のスタイルを持ってるんだろうね」
「洞察力は認めてやるよ。そこ迄考えて云い切る奴はいねえからな」
「最高の誉め言葉として受け取るよ。でも、今聞いた話だと葵君を法的に守る事が出来無いと云う結論に行き付くよね」
「違うのかい?」
「違うな。正確には受理を断る方向で持って行くのさ」
「どう云う意味だい?」
「簡単に云うと、どれだけの被害なのか、若しくは著しく生活に支障が出ているかどうかで、相談者の心を揺さぶるのさ」
「分かり難いね」
「仮に住んでいる場所に被害があったとして、それは住むに耐えない物なのか。ドアが破られているのか、若しくは悪戯書きが著しく公共良俗に反しているとか、挙げれば切りが無いが、大体はそう云った事を云って、民事事件として云い包めて弁護士側に振る様に仕向けるんだ」
「無駄を省きたいのと、面倒だと云う事だね」
「流石と云う所だな。要約すれば面倒なのさ。だから刑法に照らし合わした際、本来なら刑事で解決出来る問題でも、受け付けた担当の判断の元、大事に成って無い場合は民事で解決をする様にと云う、進言と云う名の誘導で断るのさ。平たく云えば詭弁だ。皆、基本的には面倒なのさ。一件ずつ真剣に片付けるには事件は多過ぎるし、何よりもそこ迄の正義感を持っている奴が居ても、上からの圧力で潰されちまう。それで、元々正義感を持って警察関連に入る奴も、気が付きゃ腐っちまっている」
「負のスパイラルって事だね」
「良く分かっているじゃねえか」
「そんな話を聞かされたらね。富田さんの場合、そう行った現状を踏まえて自分のスタイルを持ってるんだろうね」
「洞察力は認めてやるよ。そこ迄考えて云い切る奴はいねえからな」
「最高の誉め言葉として受け取るよ。でも、今聞いた話だと葵君を法的に守る事が出来無いと云う結論に行き付くよね」