愚者
「そうしないと……」
「ご両親に隠す方向で行くのなら無理して止めはしないが、どう成るかも予想が付いてるんだろう?」
「漠然とですが……」
「それが分かっているなら、尚の事進め難いがね」
「でも、今この状態で学校へ行く事を止めると、小夜子に悪い気がして……小夜子は誰よりも私の事を心配してくれていました。何か、そんな小夜子の思いを踏み躙る様な気がして……」
「君には君が思う事があるのだろう。だが、これだけは心に刻んで置くんだ」
「はい……」
「身に危険を感じるなら、登校をする事を止めると云う方法もあるんだ。仮に君が傷だらけに成ったりそれ以上の事が起こったら、それこそ小夜子君は悲しむんじゃ無いのかな?」
時雨の言葉を受け葵は頷く。確かに葵の代わりに怪我を負った小夜子の為にも、葵が怪我をしたり身に危険を感じた上で死んで仕舞っては本末転倒に成る。小夜子は出来得る限りクラスの皆と馴染める様に配慮をしてくれたのだ。その思いを無駄にする事だけは出来無い。
「ご両親に隠す方向で行くのなら無理して止めはしないが、どう成るかも予想が付いてるんだろう?」
「漠然とですが……」
「それが分かっているなら、尚の事進め難いがね」
「でも、今この状態で学校へ行く事を止めると、小夜子に悪い気がして……小夜子は誰よりも私の事を心配してくれていました。何か、そんな小夜子の思いを踏み躙る様な気がして……」
「君には君が思う事があるのだろう。だが、これだけは心に刻んで置くんだ」
「はい……」
「身に危険を感じるなら、登校をする事を止めると云う方法もあるんだ。仮に君が傷だらけに成ったりそれ以上の事が起こったら、それこそ小夜子君は悲しむんじゃ無いのかな?」
時雨の言葉を受け葵は頷く。確かに葵の代わりに怪我を負った小夜子の為にも、葵が怪我をしたり身に危険を感じた上で死んで仕舞っては本末転倒に成る。小夜子は出来得る限りクラスの皆と馴染める様に配慮をしてくれたのだ。その思いを無駄にする事だけは出来無い。