愚者
「その通りではあるかも知れんな。一々細かい約款を読んどる契約者等は殆どいて無いし、それに説明をする側も、リスクの部分は曖昧に暈して契約させるからな」
「ああ。その上で保険金は下りなかったんだ。その事に対抗する事は出来たのかも知れ無いけど、その当時の私は、そんな考えまでは至ら無かったんだ」
「成る程なぁ……」
「自然の流れと云うか、当然両親が貯蓄した金を食い潰す生活をすれば、何れは無く成るのはどんな馬鹿でも気が付くさ」
「そりゃそうやろうな。生活をする上では金を使わざる終えん。そうせな、生きて行く事が出来んからな」
「そんな状態で、私成りに改心をして働いたりもしたけど、元々が短気な性格だったからね。仕事先の人間と折り合いを付ける何て事が出来無くて、問題を起こしてはクビの繰り返しさ」
「そう成ったら必然的に視野は狭まるわな」
「その通りだよ。毎日が不安の連続だ。目減りする貯金が怖くてね。だけど働いても続か無い。最低の状況だったよ」
「その状態に成った人間が、根本的な事に気が付くのは、中々厄介な話や。足元が見えてない状態で、周りを見ても意味は無いからな」
「そんな状況の中、本当に短絡的な考えで強盗を思い付いたんだ」
「確かに短絡的やな。それに計画性は皆無やったんとちゃうか?」
「だな……短絡的な理由で、その結果死人を出してしまったんだ」
「それで逃亡生活かいな。確かに大変な人生や」
「毎日がサバイヴァルさ」
「ああ。その上で保険金は下りなかったんだ。その事に対抗する事は出来たのかも知れ無いけど、その当時の私は、そんな考えまでは至ら無かったんだ」
「成る程なぁ……」
「自然の流れと云うか、当然両親が貯蓄した金を食い潰す生活をすれば、何れは無く成るのはどんな馬鹿でも気が付くさ」
「そりゃそうやろうな。生活をする上では金を使わざる終えん。そうせな、生きて行く事が出来んからな」
「そんな状態で、私成りに改心をして働いたりもしたけど、元々が短気な性格だったからね。仕事先の人間と折り合いを付ける何て事が出来無くて、問題を起こしてはクビの繰り返しさ」
「そう成ったら必然的に視野は狭まるわな」
「その通りだよ。毎日が不安の連続だ。目減りする貯金が怖くてね。だけど働いても続か無い。最低の状況だったよ」
「その状態に成った人間が、根本的な事に気が付くのは、中々厄介な話や。足元が見えてない状態で、周りを見ても意味は無いからな」
「そんな状況の中、本当に短絡的な考えで強盗を思い付いたんだ」
「確かに短絡的やな。それに計画性は皆無やったんとちゃうか?」
「だな……短絡的な理由で、その結果死人を出してしまったんだ」
「それで逃亡生活かいな。確かに大変な人生や」
「毎日がサバイヴァルさ」