愚者
「簡単に説明すると、心理的に深い傷を負っとる場合は、大体が現実と虚構と云うか、夢と現の境界線を見失う場合が多々あるんや。治療するには先ずはその境界線を見失った状態を取り除く為に精神的に揺り動かして、時間を掛けて自己の修復を図るんやけど、それでも無理な場合は、余り使いたく無いけど、薬等を起爆剤にして精神を一気に揺り戻す。この場合は周りのサポートも必要に成るから、やっぱり親族等の理解を得るのが前提に成るけどな。薬は確実に肉体と精神に作用を起こさす物やから、出来得る限りは薬を使わん方が良いとは思うけどな」
「それは、云い変えれば何とか出来ると云う意味かい?」
「完璧にとは断言出来んけど、それなりに良い仕事はするで」
「和さんが出来ると思える方法で、お願いしたいんだけど、駄目かな?」
「別に構わんで。今回は情報の部分で色々と相談に乗って貰ったし、お互い様や」
「上手く云えないけれど、有難う……」
< 256 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop