八ヶ月の純愛
■1.始まりの夏
私と笹森先生が仲良くなったのは
球技大会がきっかけだった。
先生がボロボロな靴を履いていたのを
私と親友のまさみが見ていた。
私は笑いをこらえながら先生に、
「先生なのに、靴ボロボロー」
と言った。
すると先生は、
「俺は金がないんよ。
君らが買ってくれるならなあ。
まあー明日には新しい靴にするわ。」
と言い、走り去った。