八ヶ月の純愛
その背中を見つめていた
その時の私には恋心なんて
全くなかった。
だけど先生の背中は、
どこと無く輝いて見えたんだ。
そして、次の日も球技大会だった。
昨日と同じ場所で
私とまさみは自分自身のクラスを
応援していた。
今思うと、昨日と同じ場所に居ることで
―また先生に会える―
そう思っていたのかもしれない。
「真実ーあれ、あの先生‥
昨日ボロボロだった靴履いてた先生。」
まさみが指を差した先には、
笹森先生が居た。
新しい靴を履いて、
こっちに歩いてきていた。