大きな愛
第3章

会えない日々

こうして、あたしたちはずっと幸せな日々を過ごした。学校へ行ってもさゆりがいるから大丈夫だし...賢治ともケンカなく幸せだし...。何一つ悪いことなんてなかった。




そんなある日...いつものように、学校終わりには必ず賢治に向かえを来るように頼んでたのに...携帯鳴らしても出てくれなかった。




「美月??どうしたの??」

「さゆり...賢治電話に出ないの...いつもなら出るんだけど...」

「なんかあったの??」

「いや...なんでもないけど...」

「でも...何かないと電話に出ないんじゃない??」

「う~ん...何かっていうか...前の話なんだけどね...」




あたしは、病院からの話をした。どうも最近妙に気を遣われていて、キスもしてくれなくなった。時々悲しそうな表情をしたりする。全部病院に行ってからだ...。




「そっか...もしかしたら...なんか言われたんじゃないかな??最近ちゃんと食べてるもんね...病気の進展とか...美月に話せないことがあるんじゃない??あたしの勘だけど...一回さ、そっとしたほうがいいよ?話してくれるまで待ったほうがいいと思うよ...」

さゆりは真剣に言ってくれた。

「待ったほうがいい...か...あたしに出来るかな?」

「待つのも大事だよ?信じれる人だったらさ!!」

「そうだよね...信じてみるよ!!」

あたしはそうやって、自分に言い聞かせた。
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