空色パレット
『ねぇ、そこにいるの知ってるよ』


『出ておいでよ』


「…どうしますっ?」


笹河の服を引っ張って聞いてみたけど、まだメイクをしている。


「よし、OK」


『ねぇ』


「…はぁい」


「ちょ、ちょっと」


髪をワックスで、ふわふわにしながらあたしの腕をつかむ。


「安心しろ。選択肢はふたつある」


「ふたつ?」


「逃げるか、殴り倒す」


そんなの絶対、無理!
笹河なら何とかできそうだけど。


『ねぇ』


笹河は勢いよく扉を開けた。

ああ、もう終わりだよ…。


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