空色パレット
本当に怖かった。
笹河に嫌われたって思うと。

あたしの頭を撫でては、強く抱きしめてくれる。


笹河がどこにも行かないようにあたしは笹河にしがみついた。


「一緒に…風呂入る?」


あたしは頷いた。
どこにも行ってほしくなかったから。


「じゃ、俺先に入ってるから」


また笹河がお風呂に戻ると、あたしは……あたしは……。


無理っ。
やっぱり無理だよっ。


…あ、水着着ればいいんじゃない?

いやいや、それもダメだなぁ。


『早く来いよ』


「かなり待ってください」


『は?』


タオルだけじゃ不安だし、水着って言ってもなぁ。

新しいの買えばよかった。

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